フィードバック式の発振回路は私でも原理が解る様な気がします。
でも、この弛張発振回路は良く解りません。
機械的動作では「鹿威し」が動作原理として取り上げられますが、通りいっぺんの解説しか有りません。
昔、子供の頃ネオン管を交互に灯す実験をした事が有りますが、おそらくアレもそうだったのでしょう。
ゲルマニウムダイオード/1N60の負性抵抗領域・・・逆電圧を100V前後まで掛けると発生します・・・での正弦波発振とも違うようです。
今回は実際の回路構成の一部として使った事がある、シリコントランジスタのC/E間に逆電圧を掛ける方法を実験しました。
回路はいたって簡単です。
2SC1815のベースをオープンにしてコレクタ・エミッタ間に抵抗を通して逆電圧を掛ける・・・発振周波数はR・C値と電圧で決まります。
波形は・・・
コンデンサ(103)の充放電の繰り返しを利用していますが、抵抗1本(10kohm)では定電流にならないので、傾斜の線が曲線になります。
これでは測定器としてブラウン管のX軸としては不適格です。
そこで、FETを1本奮発?して定電流回路を入れました。
効果てきめんで、下の写真になります。
かなり綺麗なノコギリ波です。
実際にオシロのX軸として使ったこ事がありました。
其の他の用途として、小電流しか取り出せませんが、バイアス用のマイナス電圧を作れます。
回路を下に・・・
このままの回路で6V前後のマイナス電圧が取り出せました。
整流用のダイオードに普通のシリコンダイオードを使うと電圧降下がショットキーと比べて大きいですから1V程下がります。
波形は二の次で電流を沢山取り出したいので抵抗値は1kohmにしていますが、あまり低抵抗にするとトランジスタが壊れます・・・程々に。
最後に実験をしていた基板写真を・・・
相変わらず下手なハンダ付けですね!
by JA1QVM