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MOSFET/2SK1530でリニアAMPを作るぞ~その5

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最近、遊びに行った何処ぞのハムの集いで、馬鹿でかいヒートシンクの付いたケースを買いました。
見てくれは、一流メーカーの 24V-->13.8V のDC/DCコンバータ(いわゆる・デコデコ)です。
中を見たら、其れらしいトランジスタが沢山入っています。
私にとっては全く無縁の世界ですので、中身を全部取っ払ってケースを使ってみようと思います。

何に使お~かな?・・・リニアアンプしかないでしょう・・・
アンプは今の物で間に合っていますが・・・でも、実験はしたいでしょう・・・
「うん、したいしたい」・・・
と、云う事で2SK1530パラPPを実験する羽目に成りました。(ケースを買った時から決めていたんでしょ、ったく)

下に前後のパネル板をアルミ板に替えた写真を・・・
イメージ 1
結構重くてシッカリしています。
そして中身は・・・
イメージ 2
タダ単に2SK1530をパラにしたプッシュプルで回路的には全くツマラナイです。
取り出せる電力が、ほぼ2倍になると思われるので、出力側のトランスコアをTDK中型から大型に換えています。
当然LPFも大容量にしています。

さて此処でデバイスをパラにすると云う事は如何云う事か考えてみます。

1:入力容量・・・単純に2倍になると思います。
2:相互コンダクタンス(Gm)・・・MOSFETは電圧制御ですから、2倍に成るのでは。
3:出力容量・・・此れも2倍でしょう。
4:最大ドレイン損失・・・当然2倍に成ってくれないと、出力も2倍に成らないし、だいたいパラにする意味が無くなる。
5:最大出力・・・2倍に成ってくれ~

そうなんです、「5:」の為にパラにしたです。
でも、中々巧くいきません。
やっと、2倍近い出力が取り出せると思ったら、肝心なことを忘れてました。
ゲインは2倍には成らない・・・そうなんですよ、Gmが2倍になるから、単純にゲインも2倍に成ると思った私が馬鹿でした。
しかも、最大出力時(800W近い)にドレイン効率を最良にするため(そうしないと800Wは出ない) 100W前後で使うと効率がガタ落ちになります。
ドレインDC入力500WでRF出力が100W前後です。
残念ながら、此れでは、とても使う気にはなれません。
やはり此れは実験で止めておいた方が良さそうです。
by    JA1QVM

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