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ダイレクトPSN/SSBジェネレータ・・・その3

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その2で高周波の I/Q信号は、Si5351Aで取り出せる事が確認出来たので先へ進みます。

低周波の I/Q信号は帯域割合が広いので大変です。

高周波:7000~7200kHzで (7200-7000)/7000=0.2857
低周波:70~3000Hzで (3000-70)/70=41.857

此れだけ広いと、オペアンプを使ったオールパス・フィルタ(APF)で組むと、6段は必要かと思います。
何時の日か、アナログでなくデジタルで組める様になりたいですが!
今は私のレベルでは無理なので、おとなしく APFで設計しました。
6段の例は過去ブログにも有るので、今回は8段に挑戦です。
段数が多いと、低い周波数まで帯域が広げられるので楽しみです。
下に怪しげな BASICで組んだプログラムの結果を・・・

イメージ 1

設計周波数は 50~3000Hzで、縦軸の1目盛は 0.01度ですから、かなり優秀な数値ではナイかと・・・
各ポール周波数は黒地の部分を拡大すれば読めると思います。
そして配線図を下に貼って置きます。

イメージ 2

オペアンプは秋月で安価で入手した FET入力の TL084CNを4個使いました。
ポール周波数設定用の抵抗は、INから設定周波数信号を入れて、其の段のオペアンプ入出力が 90度位相差に成る様に、トリマ抵抗で追い込みます。
其の時の位相計は、その2で立証済みの W-DBMを使います。
つまりポール周波数で確実に位相差 90度になっていれば、間違いなく其の段のオペアンプ入出力で W-DBMを動作させれば、SSB信号が観測されるはずです。
此の調整を 16個全ての段でやりましたが、疎調整ながら逆サイド・サプレッションは -50dbに達しました。
でも残念ながら、オペアンプ入出力ピックアップ・ラインを外すと、特に高い周波数で影響が有るようで・・・多少ずれます。
50~3000Hzの範囲で -60dbの逆サイド・サプレッションを得るには、例のモグラ叩き調整は必要の様です。

最後に両面基板一刀彫と、実際に各パーツを取り付けた写真を・・・

イメージ 3

イメージ 4

自分で云うのも何ですが、70過ぎの爺さんが「良く此処までやるよな~」と思います。

by    JA1QVM


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