アマチュア無線局を開局したのは昭和39年で東京オリンピックの年でした。
当時はA3変調全盛期で、私も当然の様に秋葉原で中古で仕入れた[807]と云う真空管で、A3送信機を作り楽しんでいました。
ある日、受信をしていると如何してもマトモな音声に復調出来ない局がいます。
「酷い電波だな~」と思いましたが、実はそれが進歩的OMの発射しているSSB信号だったわけです。
そんな折、近所のOM局に呼ばれ、遊びに来いと云う有り難~い話です。
早速伺いました・・・しかし其処で見たものは水晶発振(FT243)による、ダイレクト PSN/SSB送信機でした。
マイクに向って喋ると、ダミーロード代わりの裸電球が見事に点灯します。
![イメージ 1]()
・・・へ~、此れがSSBなんだ。でもオレには出来そうもな~い・・・
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其れから50年以上の歳月が流れ、縁が有り PICマイコンにのめり込み、挙句に Si5351A(クロックジェネレータ)制御をこなして満足していた矢先の事です。
有り余る時間のせいでしょうか、Si5351Aのメーカが発表している詳しいプリ説を読んでいると、気になる一言が有りました。
・・・位相差のある2信号を取り出すことが出来る・・・と有ります。(全て英文なので自信が無かったのですが、英語の解るOMに聞いたら、そう云う事らしいです)
此れはもう一度、Si5351Aについて勉強しなくてはイケマセン。
もし90度位相差の2信号が、広帯域に取り出せるとすると、50年前の近所のOMがやっていた「ダイレクト PSN/SSB送信機」が作れそうです。
しかも、今回は周波数を可変出来るでしょう。
さて実際にプログラムを組み、自分の考えている通りの結果が出ているのか?・・・は、Si5351Aを動作させて初めて判ります。
実は此れが大変な作業で、今回も頑張る所存であります。
と云う訳で、プログラム確認用に2信号取り出せる Si5351Aの回路を下に・・・
何の事は無く、CLK1/CLK2を使う予定です。
上手くプログラムが組めれば良いのですが・・・
by JA1QVM