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Channel: JA1QVM
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オペアンプを単電源で使ってみる

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元々トランジスタがギッシリ詰っている、オペアンプの様なアナログデバイスは好きでは有りません。
理由は沢山のトランジスタを通過した信号は、汚く成るだろうと云う、素人丸出しの考えです。
でも、PSNタイプの無線機を数台作ると、嫌いなオペアンプが在庫として余り始めました。
「う~ん、如何したものか」・・・簡単なアンプを作っても2電源(+/-)は必要だし・・・1電源動作なら面白そうですが。
そこで、手持ちのオペアンプを使って1電源アンプを作ってみますか。

まず何も解らないですから、実験基板を作ります。
イメージ 1
使うデバイスは沢山余った[LF353N]です。
イメージ 2
色々、参考書を見て、自分でも考えて辿り着いた回路はこれです。
イメージ 3
解る人は「当たり前の回路だよ」と云うでしょうが、私にとっては大発見の回路です。
何故か?・・・・・ゲインを決める反転入力に戻す抵抗セット(100/1kohm)の1kohmアース側にコンデンサが入り直流をカットしている、です。
実は此処も非反転入力側と同じ様に、電源電圧の1/2にあたる中点に落とさなくてはダメだと実験を続けていました。
もちろん、其れでも動作はしましたが・・・
此処にコンデンサを入れて直流をカットする利点は、直流ゲインは「1」のまま交流ゲインだけ抵抗セットで設定出来ます。(オフセットゲイン=1)
当たり前ですが、このコンデンサの容量が少ないと低い周波数でゲインが下ります。
このままの定数で20~20000Hzまでフラットでした。
実際の汚い実験風景を・・・
イメージ 4
入力に低周波信号を入れ、レベルを上げて飽和する様子の写真を下に貼って置きます。
イメージ 5
さすがオペアンプで低歪です。
イメージ 6
飽和するまでレベルを上げていくと、上下揃って潰れます。
実験は大成功で終ました。
これで手軽にオペアンプが使えます。   by    JA1QVM

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