使うデバイスは 33FJ64GP802と決めました。
この dsPICはメーカーがオーディオ(ステレオ)用として世に出したモノですから、 SSB信号の低周波側である 100~3000Hzの音声信号は、余裕を持ってDSP処理出来るでしょう。
しかも出力端はR・Lの2個なので、互いに 90度位相のズレた2信号を取り出すにはうってつけです。
では、実際の信号ライン(プログラム)を考えてみましょう。
低周波(アナログ)入力-->デジタル変換(ADC)-->DSP処理-->
アナログ変換(DAC)-->バッファ-->低周波(アナログ)出力
内蔵モジュールの内、次の3個を使う予定です。
ADCモジュール:アナログ信号をデジタル信号に変換する
DACモジュール:デジタル信号をアナログ信号に変換する
DSPエンジン:DSP処理(主に積和演算)
DSP処理の内容は次の3個です。
ハイパス・フィルタ(HPF)
ローパス・フィルタ(LPF)
オールパス・フィルタ(APF)・・・ヒルベルト変換とも云います
3個共、FIRフィルタになると思います。
配線図を下に・・・
マイコンのクロック周波数を此のデバイスの最高値である 40MHzに、安定して供給するために 20MHzの水晶発振子を使っています。
そして、DACが差動出力なのでオペアンプ(LF353)バッファを奮発してノーマル・モードにしてます。
図では此のオペアンプ周りの細かな配線は省略してありますが、電圧ゲイン=1の単電源動作です。
それにしても簡単な回路構成で、此れでオペアンプ20個分の仕事ができるのか?不思議です。
実験基板は・・・
後はプログラムを考えるだけです。
すご~く楽しそう・・・次回も宜しく。
by JA1QVM